カテゴリー「ジャズ」の記事

2017年7月12日 (水)

L.A.出張でGRAMMY Museumなど

Ax_flag_3 Los Angelesにて開催のAnime Expo 2017に出展するため、約一週間の米国出張をしてきた。Expoの会場はLos Angeles Convention Center。

いやすごい賑わいであった。各社の出展も趣向を凝らしたものであり、フィギュアやら何やらの販売もものすごい盛り上がり。コスプレイヤー達も、気合の入り方がすごい。ありとあらゆるジャンルのコスプレが見られたが、日本のアニメ関連では、魔女の宅急便のキキとかドラゴンボールが多い印象だった。

私はコスプレのことはよく知らないのであるが、多くの人がいろんなアイテムを手作りで準備してきているのが興味深かった。デカい剣の模型とか銃の模型とかを、木を削ったりして作り、会場に持ち込んでいる。すごいわ。会場の外では"Prop Weapons"の受付けテントが設置されていて、何じゃそれと思っていたら、そこでちゃんとチェックを受けて本物の武器でないことの承認を受けたものがピンクのリボンを付けられて(Peace Bonded)会場内に入れるということらしい。

Grammymuseummap_2 このConvention Center、すぐ北隣がL.A.Liveという一角になっており、その中にGRAMMY Museumというのがあるので、行ってみた。というか、ちょうど期間限定の特設でJohn DenverとElla Fitzgeraldの展示が行われているというので、それを目当てに行ってみた。写真撮影は禁止されていたので何も撮れなかったが、衣装やギターなど、なかなか充実した展示であった。常設の展示も、興味深いものが多数。時間があまりなくて、駆け足で見て回るしかなかったのが、ちと残念。

Grammymuseumticket 往復の機内では、とりあえず映画をいくつか観た。普段、映画館にはほとんど足を運ばないので、こういう機会に色々観ておこうと。ちなみに、なぜ映画館に行かないのかというと、「2時間も集中してられず、すぐに寝てしまうから」。機内の映画はよろしいですな、途中で一旦停止とか巻き戻しとかできるから。というわけで、ここ数年の映画を遅ればせながら観た次第。

あの、La La Landは、とても良いと聞いていたので観たのであるが・・・一体、何がおもろいの??? 時間を返してほしい、という気がしたが、無理なので、気を取り直してデブゴン鑑賞。久々のサモハンキンポー、いろんなメディアで写真なんかを見て、かっこいいオッサンになってはるなぁと思っていて、楽しみにしていた。映画の中では、格闘シーン以外はあまりかっこよくない初老の男性を演じていたが、なかなか楽しめる映画だった。

復路の機内では、3本を観たのであるが、いつ見ても007シリーズは面白いねぇ、ではなく、いつ見ても007シリーズは、わけわからんねぇ。頭がついていきません、残念ながら。とりあえずアクションシーンを見て楽しんだけど。クリードは、ほとんどノンストップで観たし、楽しかったが、特別な印象を残すことはなかった。君の名は。も、何か、時間関係が複雑になり、途中で脱落しそうになったが、何とか最後までついていった感じ。こんな難しい映画、みんなよく理解して鑑賞しはりますな!

ところで、機内では、最近手に入れたコレが大活躍してくれた。

Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones - Apple devices ノイズキャンセリングイヤホン ブラック【国内正規品】

↑これ。BOSEのノイズキャンセリングイヤホン。以前からノイズキャンセリングのイヤホンには興味がありつつ、一度オーディオ専門店で試聴してみたときにはあまりその威力を感じなかったのだが、最近、職場で同僚が所有するこのBOSEのやつを借りてみて圧倒されて、翌日にはamazonでポチってしまっていた次第。今回の出張でも、機内で音楽を聴いたりするのに大いに役立った。

仕事はややハードであったが一定の成果をあげることができ、そんなこんなで合間に少しだけ楽しむ時間もあった米国出張であった。

2013年12月13日 (金)

Jim Hall逝去

尊敬するJim Hallが、12月10日に自宅で亡くなった。

Jim Hall, Jazz Guitarist, Dies at 83

享年83。最近の映像では、さすがに指の動きに衰えが感じられてはいたが、それでも現役のトップクラスのプレイヤーだっただけに、ショックだ。来年1月にはRon Carterとの来日公演も予定されていたし。

Jim Hallのライブには行ったことがないが、CDは聴きまくってきた。これからも聴き続けるだろう。好きなアルバムは、まぁ月並みだが次の通り。ジャズギターを弾く人間なら、これら全て必携の教科書だと思う。

Undercurrent

Bill Evansとのデュオの傑作"Undercurrent"。これはもう、他に類を見ない美の頂点。ピアノ+ギターというデュオはたまにあるが、この境地にまで至ったものはないと思う。

アランフェス協奏曲

"Concierto"、いわゆるアランフェス協奏曲。Rodrigoの名曲を題材に、Jim Hallがそのユニークなスタイルを披露する。独特な「間」やリズムを聴かせつつ、落ち着いた大人のサウンドを展開。

Alone Together

Ron Carterとのデュオの傑作"Alone Together"。これも、ベース+ギターというデュオの頂点に立つ作品だ。シンプルで地味な編成なのに、これほどまでに広がりを創り出すJim Hallのギター。驚きだ。

ついに生で見ることができなかったJim Hallだが、ジャズギターに対する考え方は、これらのCDから多く学んだ。聴けば聴くほど、発見がある。

ご冥福を祈ります。

2013年5月30日 (木)

Mike Moreno Workshop

2013/05/29(水)19:30~、Mike Morenoのジャズギターワークショップに参加してきた。コンテンポラリーなスタイルのギタリストならこの人、という感じでよく語られる注目のギタリスト。

開場の20分ほど前に会場の三木楽器に到着してしまい、どうしようかと思ったら、既にギターを持った人々が数人並んでるではないか。早めに来てよかった、と思いながら列につく。

開場時間となり、2階にぞろぞろと入り、一番前の席を陣取る。一人一台、ギタースタンドを貸してくれたので皆、席の前に自分のギターを置く。ギターを持参しているのは10名足らずで、二列目以降はギターなしでの参加者。でもかなりの人数だ。ざっと見た感じでは、全部で70人くらい、あるいはそれ以上か。いかにこのギタリストが注目されているのかが、伺える。隣のギター持参のお兄さんが「めちゃくちゃ楽しみですね!」と話しかけてきた。なかなか熱い、いいねぇ!

さて、19:30になってMike Moreno登場。まずはT.MonkのEvidenceを演奏。トレードマークの浮遊感と潤いのある音色が、ソロギターの聴きやすさにつながっているようだ。心地よいグルーヴ。

Marchione ここからは、予想外の展開で、愛器Marchioneについての話。ルシアーMarchioneとの出会い、この楽器を製作してもらうまでの過程、完成してからの評価、などなど。Marchioneからの一方的な求愛(?)で製作されることとなったこの楽器、自分が注文をつけた点として、セミホロウのギターで、too acousticでないこと、サステインが十分にあること、ミッドレンジの音がしっかりしていること、一部の仕様についてGibson335と同じにすること、などを説明。実際に音を出しながらの説明で、説得力あった。三木楽器、いやMarchione恐るべし。

次に、Marchioneの新作が入荷されたとのことで、それをMikeが演奏し、コメント。いかにも楽器店でのイベントやな。

その後、いよいよワークショップ。Mikeからのレクチャは無し、全て質疑応答で進めるという、これまた予想外のスタイルだったが、これは結果的にはよかったと思う。様々な質問があり、それに対して的確に回答し、さらにその質問から発展した話題まで話してくれたりして、とても勉強になった。私も2つ質問して、いい回答をもらった。全体として、かなり勉強になった。よっしゃ!

で、一人の参加者がMikeとセッション。結局、その他のギター持参者は、皆、ギターを並べただけで一切演奏する機会なし。なんちゅーこっちゃ。ワークショップの中心であった質疑応答が良かったので満足ではあるが、こういうスタイルだというのは、予めゆーといてほしかったな。ワークショップが終わったのが21:00頃だったので、一時間半ほどMikeは喋りっぱなしだったわけやな。お疲れ様でした。

というわけで、一人を除きギターを弾くことがなかったギタリスト達が楽器を片付け、少し休憩を挟んで、Mike Moreno Quartetによるミニコンサート。長時間のワークショップをこなした後ということもあってか、2曲だけ演奏された。しかし、さすが一流のプロ、ものすごいテンションで素晴らしい演奏を聴かせてくれた。Mikeのソロは、本当にユニークなサウンドで興味深い。アンコール?という声もあったが、"Sorry"とのことで無し。お疲れだったとも思うが、本人もそんなに盛り上がってなかったのかな?

終演後、CDにサインしてもらい、握手。にこやかに話してくれて、感じよかったが、やはりお疲れの様子。
Another_way

Another Way

FIRST IN MIND

2013年2月26日 (火)

New website of Bob Sneider

米国に住んでいた時に師事していたジャズギターの師匠Bob Sneider氏がウェブサイトを自分で作り直したらしい。まだ情報量が少ないが、これから書き足してゆくとのこと。

Bob Sneider - guitarist

Bob Sneider氏は、米国の音楽大学ランキングトップのEastman School of Music(University of Rochester音楽学部)のAssistant Professorであり、同大学のCommunity Education DivisionのSenior Instructorも兼任。音楽都市ロチェスターのジャズを代表するプレーヤーの一人である。

Bob

ちょうど最近、彼のCDをあらためて聴きなおしたりtranscribeしたりしていたところ。なんかグッドタイミングな気がする。

年末には、最近の自分の演奏の録音をメールで送って「上達したな!」とコメントをいただいた。師匠に少しでも近づけるよう、これからも修行しなければならんと思う。

2011年2月23日 (水)

Jazz Conversation with Jim Hall

YouTubeにJim Hallへのインタビューがあったので、見てみた。米国のLibrary of Congressの動画で、インタビュー日は2009年3月20日、インタビュアーはLarry Abbelbaum。いろんな話をしており、面白い。

  • Sonny Rollinsと今でも親交がある(自身の入院中に電話がかかってきて40分も話したとか)
  • 自分の作品については、昔のものは聴くが、最近のものはあまり聴かない
  • ギター作品はあまり聴かないがJulian Lageなどは聴く
  • バルトークが好きやねん など

Jim Hallに限った話ではないが、語り口が、演奏と似ている気がする。Jim Hallの場合、沈黙があるのだ。時々、質問への回答の途中でふと止まっているように見えて、実は言葉を選んでいたようで再び話し始める、ということがある。彼の演奏において、休符が特別に長いわけではないのだが、時に(音は出しているのに)沈思黙考しているような、あるいは何か修行僧のような印象を受けることがある。これが彼の語り口と合っているように思うのである。

2011年2月17日 (木)

There Will Never Be Another You(田口悌治・鈴木克人)

You Tubeにアップされている、師匠・田口悌治氏のThere Will Never Be Another Youの演奏をあらためて見てみた。鈴木克人(b)とのデュオ。

田口先生のアドリブは、非常にリラックスした演奏、という印象である。決してせかせかせず、無理に音を詰め込んだりすることもせず、歌心あるプレイであり、ゆったりと聴くことができる。

自分のアドリブ練習でも、落ち着いてしっかりと「歌う」ように心がけよう・・・

2011年2月 4日 (金)

Jim Hall

「最も好きなギタリストは」と言われて、好きなギタリストはたくさんいながらも、即座に「○○が好きです」とか言えるほどに惚れこんでいるギタリストはいなかった。しかし、ある時期から、「Jim Hallです」と言うようになった。

どのアルバムをきっかけにJim Hallが好きになったのか、よく憶えていないが、以前このブログに書いたTake Tenあたりか。繰り返し聴くアルバムは、Take TenのほかにやはりUndercurrent、Conciertoといった古典的名盤である。
アンダーカレント
このUndercurrent。何度聴いても、飽きない。一曲目のMy Funny Valentine。Bill Evansとつぶやき合うようなフレーズで始まり、静かに、音楽が前進する。途中でかきむしるようなコンピング(これに魅了されたギタリストは多い)は聴く者の胸にグッと迫るものがある。

Jim Hallの演奏は、ジャズにおけるギターの在りかた、方向性を示してくれていると私は思う。コピーしてみると、あまり教本に載っているようなフレーズは出てこない。不思議なフレーズが多い。私には、パーカッション的にも感じられる。しかし、それがJim Hallが考える「ギターの立ち位置」であるように思える。ギターにしかできないこと、ギターにこそ求められていること、を追求し、表現しているのだと思う。決して、管楽器のようなソロを目指すことはしていないのだ(多分)。

聴きこんで、Jim Hallの考え方をさらに深く理解したい。「ギターとは?」ということを考えるためのヒントが、Jim Hallの演奏にはたくさん詰まっていそうだ。

2009年10月 9日 (金)

Miles Davis - Live in Montreal

Miles Davis - Live in Montreal [DVD] [Import]

ずっと買おうと思っていたMiles DavisのDVD"Live in Montreal"が激安で売られていたので、ついに入手。貫禄があって素晴らしいMilesだが、このライブにおけるJohn Scofieldがとにかくすごい。"Jean Pierre"のラストでのソロなど、シビれまくってしまう。何なんや、このギターは!?何弾いてんの!?ギターって、こんなにスゴいのか、こんなにかっこええんか!

2009年8月20日 (木)

田口悌治 Moment's Notice

Moment’s Notice

私の福岡時代の師匠である田口悌治氏のギタートリオによる作品。
メンバは田口悌治(g)、丹羽 肇(b)、高橋 幹夫(ds)。
リリースは2008年(今更のご紹介になりスミマセン)。

以前のリーダーアルバムではオリジナル曲の演奏が多かった田口氏だが、このアルバムに収録されている曲はジャズメン作曲のスタンダードが中心。

クリアでありながら暖かな音色、キレのあるリズム、爽やかな歌心。
安定したテクニックにより、とても心地よく聴ける素晴らしい演奏になっている。
まだ聴いていない人は、是非CDを入手して聴くべし!九州の人は、ライブに足を運ぶべし(活動の半分くらいは東京なので、東京でも聴ける)!

そして、関西在住のジャズファンに朗報。来る2009年9月、この作品と同じメンバによるトリオが関西にもやってくる!
9/18に神戸、9/19と20に和歌山にて、演奏される予定とのこと。これは行くしかないでしょう!詳細はウェブサイト参照。今から楽しみやー。

2009年8月 8日 (土)

竹田一彦 Just in Time

Live at Just In Time

大阪での師匠、竹田一彦氏によるアルバム(2009年1月リリース)。

メンバは竹田一彦(g)、安次嶺悟(p)、井上幸祐(b)。

竹田氏といえば、日本のジャズギター界の大御所であり、このアルバムでも72歳とは思えない素晴らしい演奏を聴くことができる。

心地よいスウィング感、Gibson Jonny Smithから紡ぎ出される渋みのある音色、流れるような歌いまわし・・・聴き入ってしまいまう。ピアノとベースも、でしゃばり過ぎず、かといって控えめでもなく、絶妙な存在感で一つの空間を作り出している。ライブ会場にいるかのような感覚で一気に聴き、最後はSmileのしっとりとした演奏、もううっとりするしかない。

まさにジャズギターかくあるべしという、ひとつの理想形だと思う。